PCゲームに必須な「マウス」と「キーボード」
今回「ゲーミングキーボード」とは一体どういったものを選べばいいのか、どの製品がおすすめかを解説していきたいと思います。
- 人気のゲーミングキーボードに採用されているのはメカニカルスイッチ
- メカニカルスイッチの種類について
- キーボードのサイズについて
- 日本語配列かUS配列か必ず確認すること
- おすすめのゲーミングキーボード
- まとめ
人気のゲーミングキーボードに採用されているのはメカニカルスイッチ
ゲーミングキーボードって光るやつでしょ!!
ほぼ正解です。
しかし、プロゲーマー達に好まれているのがメカニカルスイッチを採用するゲーミングキーボードです。
メカニカルは1つ1つが独立したスイッチとなっていて、打鍵感はカチャカチャといった感じで音はやや大きめです。全てのキーが独立していることによって製造にコストがかかるため(あとめっちゃ光る)、価格は1万円~2万円代とやや高めの製品が多いです。
ただし、キースイッチの耐久性が高いため長期間の使用が可能で、万が一どこかのキーが壊れてもその部分だけを交換することもできます。(交換用のキーが販売されていれば自分で簡単に交換できますが、そうでない場合は基本的にメーカー修理になるでしょう)そして、様々な色に光ります。
PCゲームでは特定のキーを多用することになるため、交換可能で耐久性が高いメカニカルスイッチを採用した光るゲーミングキーボードがおすすめです。
メカニカルスイッチの種類について
メーカーによって名称や種類は様々ありますが、一般的なものは以下の4種類になります。それぞれ『ストローク(キーが底につくまでの深さ)』『動作圧(キーの固さ)』『作動点(押し込でキーが反応する深さ)』の3点に違いがあります。
代表的な軸の種類
最近は各メーカーが独自にメカニカルスイッチを開発するようになったため、Cherry MX軸を採用する製品の数が少なくなった印象が、基本的には各メーカーのメカニカルスイッチも特性や使用感はCherry MXにかなり近いです。
LogicoolやHyperXの名称
Cherry MX Red(赤軸)→リニア
Cherry MX Brown(茶軸)→タクタイル
Cherry MX Blue(青軸)→クリッキー
Razerの名称
Cherry MX Red(赤軸)→Razer イエロースイッチ
Cherry MX Brown(茶軸)→Razer オレンジスイッチ
Cherry MX Blue(青軸)→Razer グリーンスイッチ
個人的に、一番無難なのが茶軸です。FPS等ではコンマ1秒の違いで負けにつながるということもあるので、できるだけ早く入力を検知してくれる銀軸もいいと思いますが、反応が良すぎてキーボードの上に指を置いているだけで反応してしまったり、慣れるまで誤作動がおきてしまいます。
もしゲームだけでなく仕事や何かの作業用、配信等も想定してしているなら静穏性が高い赤軸がいいでしょう。
さらに最近では起動点を設定ソフトによって変更可能なキースイッチも登場しました。
それがSteelSeriesのApex Proシリーズに採用されているOmnipointスイッチです。
こちらは0.4mm~3.6mm(キーストロークは3.6mm)の間で作動点の変更が可能で、例えばゲーム中は作動点を浅めにして、それ以外は普通の深さにするなどの使い分けもできます。
Apex Proシリーズは非常に人気が高く、多くのプロゲーマーやストリーマーも愛用しています。
キーボードのサイズについて
キーボード選びでキースイッチと同じくらい重要なのがサイズです。
ゲーミングキーボードのサイズには『フルサイズ』『テンキーレス』『60%キーボード』の3つがあります。
普通は左手でキーボード、右手でマウスを操作すると思いますが、フルサイズキーボードの場合テンキーがあるせいでマウスの稼働スペースが狭くなったり、それを補うためにキーボードを移動させると不自然な姿勢でゲームをすることになります。
もちろんテンキーを使うと数字の入力がしやすくなるのでデータ入力の効率は段違いですが、ゲームにおいては邪魔でしかありません。
60%キーボードは、テンキーレスから矢印キーやファンクションキーを減らしたものです。ここまでくると、フルサイズからテンキーレスへ移行した時には特に感じなかった使いづらさが出てきます。
とはいえ、60%キーボードは省スペースでゲーミング目的としては最適なキーボードでもあります。ゲーム以外にも使うという方はフルサイズキーボードを選ぶのもありですが、ゲームがメインで出来るだけ快適に使いたいという方はテンキーレスキーボードを選ぶようにしましょう。
日本語配列かUS配列か必ず確認すること
現在みなさんが使用しているキーボードは、ほとんどが日本語配列ものだと思いますが、ゲーミングキーボードはUS配列のものも多く、それを知らずにUS配列を買って後悔することも多いようです。
それでは日本語配列とUS配列は何が違うのか画像で見比べてみましょう。
日本語配列とUS配列のキーボードの違いは3つあります
- US配列には日本語変換のキーが無い
- キーの数とキーの位置が違う
- キーのサイズや形状が違う
「半角/全角」「変換」キーが無い、「@」や「&」の位置が違う、スペースキーが大きい、エンターが小さいなどが、自分で使用してみて慣れるまで不便なところでした。
おすすめのゲーミングキーボード
SteelSeries Apex Pro TKL
多くのプロゲーマーやストリーマーが愛用するハイエンドなテンキーレスゲーミングキーボードです。
一般的なメカニカルスイッチは作動点があらかじめ決まっていますが、こちらは専用ソフトによって0.4mm~3.6mmの間で変更することができます。
つまりゲーム中だけ反応速度を早くして、それ以外は一般的なメカニカルスイッチくらいに設定するということが可能です。マグネット式で簡単に着脱可能なパームレストが付属するのもうれしいですね。
CORSAIR K65 RAPIDFIRE CherryMX Speed
Cherry MXの銀軸を採用したCORSAIRのテンキーレスキーボードです。
メディアコントロールキーが付いているためPCの音量調整やゲームモードへの切り替えがワンタッチでできます。一部の交換用キーキャップや着脱式パームレストが付属しながらも他社製品と同等の価格設定となっているのがうれしいポイントです。
HyperX Alloy Origins Core
HyperXオリジナルのリニアキーを採用したテンキーレスキーボードです。
メディアコントロールキーなどはなく、シンプルでスタイリッシュなデザインです。
他社製のキーボードは表面がアルミ製で底面はプラスチック製というものが多いですが、こちらは底面もアルミ製となっています。
接続用のUSBケーブルは着脱式のため持ち運びや掃除がしやすくなっています。
打鍵音はCherry MXの赤軸よりも若干大きめです。
ROG Strix Scope TKL
こちらはASUSのROGシリーズから登場したテンキーレスゲーミングキーボードです。
同社から日本語配列のキーボードが発売されるのは実に3年ぶりらしく、ユーザーからの要望が多かったためこのモデルを作ったそうです。キースイッチはCherry MXの銀軸と赤軸から選択可能です。
イルミネーションはキースイッチだけでなく、底面や右上のロゴも対応しています。
Fnキーとの同時押しで対応はできますが、「prtsc」「scr lk」「pause」の3キーは省略されています。
Razer HUNTSMAN TE
Razer最新のキースイッチであるリニアオプティカルスイッチを採用したテンキーレスキーボードで、一般的なメカニカルスイッチに比べて反応が早く、物理的な接点がないため耐久性が高いのが特徴です。メディアコントロールキーなどはないシンプルでスタイリッシュなデザインです。
2020年7月時点ではUS配列モデルしか発売されていないので、日本語配列派の方は注意しましょう。
Razer HUNTSMAN MINI
こちらはRazerのHUNTSMANシリーズで2020年7月現在最も小さいモデルのHUNTSMAN MINIです。
テンキーレスキーボードよりもさらに小さい60%キーボードと呼ばれるもので、テンキーに加えてDeleteや矢印キーなども省略されています。
見た目はとてもかっこいいので注目されていますが、キーが少ない分慣れるまで一般的なキーボードに比べると扱いにくいのは確かです。
配列や軸が選択できるので購入する際は販売ページのモデルをよく確認しましょう。(発売時点ではUS配列、クリッキーモデルのみがラインナップ)
Logicool G913 TKL
こちらはLogicoolが販売するテンキーレスキーボードで、2019年に発売されたG913というフルサイズキーボードからテンキーやマクロキーを省略したモデルです。
他社製のゲーミングキーボードと大きく異なる点は、採用されているキースイッチがロープロファイルスイッチということです。
ロープロファイルとは一般的なスイッチに比べて薄型で、それに伴い作動点やキーストロークが浅く、打鍵音が静かなのが特徴です。
個人的には一般的なキースイッチの方が使っていて爽快感はあると思いますが、こちらは音が静かな分ボイスチャットや配信をする方に適していると思います。
また、接続は有線だけでなく、USBレシーバーを使った2.4GHzワイヤレス、Bluetoothにも対応する非常に高機能なキーボードですが、その分値段が高いというデメリットもあります。
まとめ
今回はPCゲームにおすすめなテンキーレスキーボードの選び方の解説と、おすすめ製品の紹介をしました。
ゲーミングキーボードは一度購入すれば基本的には長期間使用することになると思うので、後から後悔しないようによく考えて自分にあった製品を選ぶようにしましょう。