「ゲーム配信をするにはキャプチャーボードが必要」というのを聞いたことはないでしょうか。
しかし最初は「キャプチャーボードってなに?どうして必要なのか、わからないけどみんな使ってるから買う」という方も少なくないと思います。
そこで今回はキャプチャーボードの役割について詳しく解説していきます。
キャプチャーボードとは
キャプチャーボードとは、簡単にいうとPS4やNintendo Switchなどのゲーム画面をPCの画面上に取り込むために必要なものです。
これをすることによって主に3つのことが出来ます。
2. 録画・編集をして実況動画を作れる
3. ゲーム配信(生放送)ができる
PCにゲーム映像をキャプチャーするとこんな感じで表示されます。
キャプチャーボードは、PCに接続すれば準備完了というわけではなく、必ずキャプチャーソフトと一緒に使用する必要があります。
ソフトはキャプチャーボードに付属する場合もありますが、付属していなくても高性能で無料のキャプチャーソフトがたくさんあるため問題ありません。
個人的にはOBS Studioという無料のキャプチャーソフトをおすすめします。
実際、多くの有名配信者が使用しているのもOBS Studioです。
パススルー機能とは
我々ゲーマーの敵、『遅延』を減らす機能です。
パススルー機能とは、HDMI『IN』の他にHDMI『OUT』も搭載し、PCへのゲーム画面取り込みの他、もう一台のモニターに遅延のないゲーム画面を表示することができる機能です。
TV画面でゲームをプレイし、PCで録画や配信をする場合に必要な機能となります。
最近のキャプチャーボードにはほとんどパススルー機能が付いていると思いますが、購入の際は一応確認しましょう。
4K・高フレーム対応も
一般的に使用されているキャプチャーボードは、ほとんどが最大で1080p/60fpsまでにしか対応していません。
しかし中には4K/HDR/60fpsや、1080p/240fps録画に対応した『GC573』というハイスペックな内蔵型キャプチャーボードの他にも、4K/30fpsや1080p/120fps録画に対応した『GC553』という外付型キャプチャーボードもあります。
現状、動画投稿サイトではまだまだ1080p/60fpsが主体ですが、これから先何年も動画投稿をしようと考えているのであれば、こういった製品も検討した方がいいかもしれません。(動画投稿サイトが高画質高フレームに対応する期待をこめて)
おすすめの内蔵型キャプチャーボード
AVerMedia LIVE GAMER 4K GC573
- ・ 4K/HDR/60fps対応(1080pなら最大240fps)
- ・ 動画編集ソフトPower Director 15 for AVerMedia付属
- ・ 配信・録画ソフトRECentral付属
- ・ パススルー機能搭載
- ・ 約38,000円
2018年7月20日にAVerMediaから発売された内蔵型キャプチャーボードで、現在発売されている中でもトップクラスの性能になります。
配信・録画ソフトや動画編集ソフトが付属するため別途ソフトを用意する必要はありません。価格は高めですがとにかくハイスペックな製品が欲しい方には是非おすすめします。
Elgato Game Capture 4K60 Pro MK.2
- 4K/HDR/60fps対応(1080pなら最大240fps)
- 録画・配信ソフト付属
- パススルー機能搭載
- ドライバや専用ソフトが不要
- 約32,000円
2019年9月にElgatoから発売された内蔵型キャプチャーボードで、4K60 Proの後継機になります。
内蔵型キャプチャーボードではAVerMediaのGC573の性能が高く、ハイスペックな製品を求める方に人気がありましたが、こちらもGC573と同等かそれ以上の性能で、さらに価格は数千円安いというのがポイントです。
また、面倒なドライバが不要で、PCに取り付けてすぐに使い始めることができます。
GC573とは違って動画編集ソフトは付属しませんが、ハイスペックな製品を安く買いたいという方にはおすすめの製品です。
AVerMedia Live Gamer HD 2 C988
- ・ 1080p/60fps対応
- ・ 配信・録画ソフトRECentral付属
- ・ パススルー機能搭載
- ・ 約22,000円
2017年4月にAVerMediaから発売された内蔵型キャプチャーボードで、先ほど紹介したGC573の下位モデルになります。
こちらは動画編集ソフトが付属せず、録画は最大1080p/60fpsになりますが、「1080pでいいから安く抑えたい」という方にはおすすめできる製品です。
AVerMedia Live Gamer DUO GC570D
2020年9月にAVerMediaから発売されたキャプチャーボードで、HDMI入力を2系統備えた製品です。
「録画は4Kや高フレームに非対応でも構わない」「キャプチャーボードを2つ買おうと思っていた」という方におすすめの製品です。
ただし動画編集ソフトは付属していません。
おすすめの外付型キャプチャーボード
AVerMedia LIVE GAMER ULTRA GC553
- 4K/30fps対応(1080pなら最大120fps)
- 動画編集ソフトPower Director 15 for AVerMedia付属
- 配信・録画ソフトRECentral付属
- 4Kパススルー機能搭載
- ドライバ不要
- 約25,000円
2018年7月20日にAVerMediaから発売された製品で、現在販売されている外付型キャプチャーボードの中では最もスペックが高いです。
同日発売のGC573には劣りますが、それでもハイスペックな製品なので外付型キャプチャーボードで高性能な製品を求めるのならこちらをおすすめします。
AVerMedia Live Gamer EXTREME 2 GC550 PLUS
- ・ 1080p/60fps対応(パススルーは4K/60fps対応)
- ・ 動画編集ソフトPower Director 15 for AVerMedia付属
- ・ 配信・録画ソフトRECentral付属
- ・ パススルー機能搭載
- ・ 約19,000円
2018年6月にAVerMediaから発売された外付型キャプチャーボードで、録画は1080p/60fpsになりますが、パススルーは4Kに対応しているのが特徴です。
性能的にはGC553に劣るので、こちらは4K録画は必要ないが、4Kでプレイしたいという方におすすめの製品です。
ソフトウェアエンコード方式で表示遅延が非常に少なく、生配信をする方にも最適です。
I-O DATA GV-USB3
- ・ 動画編集ソフトPower Director 14 for I-O DATA付属
- ・ 録画ソフト付属
- ・ 1080p/60fps対応
- ・ パススルー機能搭載
- ・ 約17,000円
2017年9月にI-O DATAから発売された外付型キャプチャーボードで、最大1080p/60fps対応で、4Kは録画・パススルー共に対応していませんが、割と新しい製品でありながら価格が17,000円と安いため人気が高い製品です。
PS4 ProやXbox One Xユーザーにはあまり向かない製品と言えますが、とにかく予算を抑えたいなら選択肢になると思います。
Elgato Game Capture HD60 S
- ・ 1080p/60fps対応
- ・ 配信・録画ソフト付属
- ・ パススルー機能搭載
- ・ 約19,000円
2017年11月にElgatoから発売された外付型キャプチャーボードです。
丸みを帯びたスタイリッシュなデザインが特徴です。
どうしてもElgato製品が欲しいという方でなければ他の製品を選んだ方が安く済むか、もしくは高機能な製品をな製品が手に入るでしょう。
Elgato HD60S+
- 4K/30fps(1080pなら60fps対応)
- 録画ソフト付属
- 4Kパススルー機能搭載
- ドライバ不要
- 約21,000円
いままでは外付けキャプチャーボード最強の製品といえばAVerMediaのGC553でしたが、遂にElgatoからもGC553とほぼ同等のスペックを有する外付けキャプチャーボードが発売されました。
1080pでの録画が60fpsまで(GC553は120fps)という点が異なりますが、基本的に60fpsで録画できれば全く問題ないと思います。
SKNET MonsterX U3.0R
- 1080p/60fps対応
- 録画ソフト付属
- パススルー機能搭載
- 約16,000円(中古なら12,000円くらいから購入可能)
2013年にSKNETから発売されれた外付型キャプチャーボードです
HDMI対応キャプチャーボードの先駆けと言える製品で、未だに高い人気を誇ります。
ただ、発売から長い月日が経っているため中古品が多く、12,000円くらいから購入可能なため、HDMI対応キャプチャーボードをなるべく安く手に入れたいと考えている方には良さそうです。
AVerMedia Live Gamer Portable 2 PLUS AVT-C878 PLUS
- ・ 1080p/60fps対応(パススルーは4K/60fps対応)
- ・ 動画編集ソフトPower Director 15 for AVerMedia付属
- ・ 配信・録画ソフトRECentral付属
- ・ 単体録画機能搭載
- ・ パススルー機能搭載
- ・ 約23,000円
2018年4月にAVerMediaから発売された外付型キャプチャーボードです。
録画は最大1080p/60fpsとなりますがパススルーは4Kに対応しているため、4Kでゲームをプレイしながら配信や録画を行うことが可能です。
ハードウェアエンコード方式のためPCへの負荷が少ない他、単体録画機能を使えばPC不要でゲーム画面を録画することもできます。
AVerMedia Live Gamer Portable 2 AVT-C878
- ・ 1080p/60fps対応
- ・ 配信・録画ソフトRECentral付属
- ・ 単体録画機能搭載
- ・ パススルー機能搭載
- ・ 約18,000円
2016年にAVerMediaから発売された外付型キャプチャーボードです。
先ほど紹介したAVT-C878 PLUSの下位モデルで、違いは4Kパススルーに非対応で動画編集ソフトが付属しないという2点です。
もちろんAVT-C878 PLUSの方がいいと思いますが、「とにかく安く抑えたい」「4Kパススルーや動画編集ソフトは不要」という方には選択肢になるでしょう。
j5 create JVA04
- ・ 1080p/60fps対応(パススルーは4K/60fps対応)
- ・ パススルー機能搭載
- ・ ドライバ不要
- ・ 約18,000円
こちらは台湾のPC周辺機器メーカーのj5 createから発売された外付型ソフトウェアエンコード方式のキャプチャーボードです。
ドライバが不要なのでUSB接続するだけですぐに使い始めることができます。
ただしキャプチャーソフトは付属していないので、無料ソフトのOBS Studioなどと組み合わせて使うのがいいでしょう。
4Kパススルー(HDR非対応)対応で、録画は1080p/60fpsまでとなっています。 同等のスペックを有する他社製品に比べて値段が安く、それでいて安定性が高いのが魅力です。
ただ、僕が使ってみたところほんの僅かですが画面がクロップされたので、その点は注意しましょう。
ShuOne キャプチャボード HSV3212
- ・ 1080p/60fps対応
- ・ パススルー機能搭載
- ・ ドライバ不要
- ・ 約4,500円
有名メーカーが販売するキャプチャーボードはどれも値段が高いです。
そこで、安くてなんかよくわかんないメーカーだけど普通につかえる!という謎のキャプチャーボードがShuOneのキャプチャーボード HSV3212です。
このキャプチャーボードは1080p/60fpsまでの入力・録画に対応し、パススルー機能まで搭載しながらも値段はなんと約4,500円という激安価格です。
もしかしたら有名メーカーの製品に比べて耐久性が低かったり、個体差による不具合が起きやすいという可能性もありますが、「とりあえずキャプチャーボードがどんなものか試してみたい」「4Kや高フレームレートには対応していなくても十分」というなら試す価値はあると思います。
まとめ
PS4の機能でゲーム画面を録画したり生配信を行うことができるため、キャプチャーボードは必ずしも必要なものではありません。
ただ、キャプチャーボードを使用した方が利便性は確実に上ですし、配信や動画のクオリティも上がります。PCを使用して画質やコンテンツを充実させるためには必ず必要なものになるので、ぜひ配信機材を揃えるときに参考にしてみてください。